2014年9月24日水曜日

ビンテージ資料 CAT`S PAW RUBBER HEELS


デザインが格好いい黒猫の絵柄でビンテージファンを魅了し続けている
キャッツパウヒール。擦り減った靴のヒールを、街の靴修理屋さんが付け替えを
する時に装着したのが大体の場合だった様です。

50年代初期、中期頃のデッドストックのエンジニアブーツにこのヒールが
付いているのは確認出来ますが、元々工場出荷時には余り装着されて
いなかったのではないかと思います。また製造された時期とか、ある一定の
地域の工場とか、取引があったとかそういった理由も含まれていたのかも
知れません。

しかしながら20年位前の話になりますが、ユーズドで出てくる張り替え修理済みの
50年代または60年代の靴、ブーツ等には結構な割合でこのヒールが装着されて
いました。品質や宣伝効果の面でそういった事になったのかも知れませんが、
とても高い配布率だと思います。またそれに伴った販売促進宣伝商品も多数ある事も
確認出来ます。

先人方々のエンジニア、ショート丈編み上げブーツ等にも装着されていましたが、
その製品の格好良さとこのヒールのデザインにとても魅了されていました。
またどこから掘り出して来たのかなどと大変興味深く拝見させて頂いておりました。

”たかが張り替え用のソール” に一喜一憂する日本人は、本国米国の人には
摩訶不思議に映っていたのではないでしょうか。しかしながら今やその米国、
アジア、欧州の方々もその価値を分かち合っている様に思います。

今回アメリカ製のデッドストックを少量ながら入手したので装着出来る物には
そうさせて頂ました。しかしながら私が探して来たキャッツパウ等、
ビンテージヒールには数に限りがあります。かつてはアメリカのアンティークモール
などに足を運べば、必ず赤黒の箱が5個はあった位の勢いだったのが今や枯渇状態。
ほとんど見られなくなってしまいました。

もしクラフトライトの製品でキャッツパウやビンテージのヒールの雰囲気を楽しんで
頂けたら幸いと思っております。















2014年9月18日木曜日

Craft Rite クリップ ・フックハーフブーツ

2000年頃カリフォルニアの知人が、米国のオクラホマかアーカンソー辺りの
既に閉店していた衣料、日用品店で見つけて来たデッドストックのオリジナルが
元々の発想になっています。それは全部で5足位あり、数足は当時高円寺で
古着屋を営んでいた知人が仕入れていきました。

この50年代のハーフブーツはワークやウエスタンのテイストはなく、とても
ドレッシーなデザインだと思います。そして凄く50sロックンロールしている
と思います。最大の特徴の一つはダブルコバで、この当時のドレスシューズは
このデザインが頻繁に取り入れられていました。
当時の大型デパートの通信販売で紹介されていた廉価版の製品と同様、
こちらもある程度大量生産されていたのだと思います。
その理由の一つとしてソールはレザーではなく樹脂製です。
しかしながら黄金期のアメリカの大量生産は、今のそれとは違い悪くない
品質だと思います。また当時はコスト節約の為の樹脂ソールが、
逆に50年代の靴の象徴として今では新鮮に見えてきます。

今回はあえてオリジナルとは違う革を選んで、同様のスタイルの
クリップ・フックハーフブーツを製作致しました。この牛革はエンジニアの
馬革同様、個人カスタム注文です。
ソールも当時の樹脂ソールに似た物を選択致しました。
それからこちらもデッドストックのキャッツパウヒールを装着させて
頂きました。(こちらのヒールはなくなり次第ジェネリック(無印)
ヒールとなりますがご了承下さい。)


¥46224 (税抜き¥42800) 国内送料無料 
サイズ US71/2, 81/2, 91/2, 101/2, 111/2, 121/2 
グッドイヤー製法 日本製 

その他不明な点がありましたらご連絡を下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。


クラフト・ライト ステアハイドレザーワイン色





ダブルコバウェルト



金メッキ美錠



筒部最上部パイピング


樹脂ソール


米国デッドストックキャッツパウヒール




50年代中期から後期頃のクリップ ・フックハーフブーツ


2014年9月17日水曜日

CRAFT RITE CXL刻印ショーティーブーツ

日本ではローパーと呼ばれているショート丈のDリング付きブーツ。
当時のオリジナルの大きいサイズは古着市場ではあまり出て来ません。
しかしながら子供だけのブーツではなかった様です。
型押し部分がユニークなデザインがこちらを含め幾つか出ていて、鎖が
付いている物も確認出来ます。なぜかとても50sロックンロールしている
不思議な魅力を持ったブーツだと思います。

革は米国シカゴのホーウィン社のクロームエクセルを使用しました。
しばらく前になりますが、日本で大人気の米国ブーツメーカーが
ショート丈編み上げに使用したり、周年記念用のエンジニア等に使用して
とても格好いいと思っていました。
しかしやはり格好いい革はすぐに人気が出てしまい、もたもたしている内に
世界中で大人気となり恥ずかしながら私は後発となってしまいました。

革の表面は多少粗くオイルが入ったしっとりとしている牛革です。
多少柔らかめですがビンテージの編み上げやエンジニアに使われていた革にとても
良く似ています。というよりもホーウィン伝統のレシピ(調合方法)に乗っ取って
鞣してある様なので、それその物かも知れません。

またソールに関しては頻繁ではありませんが、こちらのショーティーの様に
ビンテージのエンジニアのレザーハーフソールが装着された物が出てきます。
おそらく靴修理屋さんに張り替えてもらって、樹脂のハーフソールではなく
レザーを付けたという物だと思います。そのイメージでこちらも
レザーハーフソールを使用し、その部分を釘で補強留めもして頂きました。

それからこちらもデッドストックのキャッツパウヒールを装着させて頂きました。


¥53784 (税抜き¥49800) 国内送料無料 
サイズ US7, 8, 9, 10, 11, 12 
グッドイヤー製法 日本製 

その他不明な点がありましたらご連絡を下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。


米国製ステアハイド 黒色






コンビネーションタンニング染料染め 


金メッキ美錠


レザーハーフソール


釘留め


米国デッドストックキャッツパウヒール




2014年9月16日火曜日

クラフトライト 馬革エンジニアブーツ

エンジニアブーツといわれている語源の通り、当時の技術者、労働者が
着用していた物が語源になっているのがこのスタイルです。
ブルーカラー(工場労働者)や退役軍人がそのままバイクに股がって
象徴化した物に、安全性や装飾性の為にリフレクターやスタッズを施した物も
ありました。
こんなシンプルなデザインと用途なのに、それよりも遥かに深い魅力がある事は
皆様も御察しかと思います。

戦前、戦後アメリカで広く衣料品等に用いられていた馬革。
昨今の日本ではとても人気がある為、ある程度簡単に入手出来る様になりました。
しかしながら牛や豚の様にそれ程食用や他の役割面で使用されていない素材の為、
少し前までそれ程出回っていませんでした。
先人方々はその難業をクリアして世界の賞賛を得ていった事と御察し致します。
そして私の場合も長靴に適応する厚さ、硬さまたは品質面で多少手こずりました。

馬革の主な特性は柔らかさと軽さといわれています。
このエンジニアはラバーハーフソールを装着せずレザーだけのソールなので
とても軽量です。

ブーツの製法の面では複雑に手の込んだブラックラピド製法よりも当時から既に
頻繁に導入されていた簡素的なグッドイヤー製法を選びました。
その理由はやはりグッドイヤーの方がある程度合理的にソールの張り替えをやって
頂けるからです。
それも数回張り替えてもらっても日常的に着用し続けて頂ける様です。
(いつかビンテージの様に釘を使ったブラックラピド製法に挑戦させて頂く時が
来たらと思っておりますが、それ程簡単ではない様です。)

その他の資材ですが、偶然に出張先のアメリカでデッドストックのキャッツパウを
入手致しました。
デッドストックの為、数に限りがありますがクラフトライトの製品の
張り替え希望の方、またこれから作る靴にも可能な限り装着させて
頂きたいと思っております。


¥72736 (税抜き¥67349)国内送料無料
サイズ US71/2, 81/2, 91/2, 101/2, 111/2, 121/2
グッドイヤー製法 日本製

その他不明の点がありましたらご連絡を下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。


馬革(臀部と背中)黒色




甲部クリンプ 折り印




金メッキ鉄製美錠


 レザーソール


土踏まず部ペグ補強とレザー重層ヒール


米国デッドストックキャッツパウヒール




甲部染料染めと踵、筒部とストラップ部顔料染め




2014年9月15日月曜日

ビンテージ資料を参考に

エンジニアを製作するにあたり参考資料を探してみました。色々見てみたのですが
このビンテージの革が一番良いのではないかと思い、革のカスタム注文を
致しました。やはりエンジニアはシンプルなデザインの為、他社様のそれと
同じに様になってしまう可能性があったので革については注意致しました。
この木型の作成も考えましたが、これはあまりにも癖があり過ぎると思い今回は
見送りました。

このエンジニアはおそらく40年代後期から50年代初期頃の物で馬革製だと思います。
厚い甲部の革にはうっすらと顔料が噴かれ、踵部と筒部は薄く柔らかめの革に
厚めの顔料が盛ってあります。(踵部と筒部の革は型押しや表面加工もされている
かも知れません。)
馬革は臀部以外は柔らかい為、貴重で丈夫な臀部は力が掛かる甲部、そして
型崩れ防止のサポートが入る踵部とあまり酷使されない筒部は、柔らかい部分の
厚い顔料を使った革が用いられたのだと思います。
さすがの物量を誇っていた戦後アメリカでも合理的な利用をしていた事が
確認出来ます。
また外底と中底には釘が露出していてO'Sullivanのラバーハーフソールが
釘とステッチで装着されています。ブラックラピド製法
(グッドイヤー・マッケイ製法)用いられている様です。

それから甲部中央にはクリンプがくっきりと入っていて、あまり着用
されていなかった分かります。(アメリカのエンジニア愛好家では
Toe Trackと呼んでいる様です。しかしこれは専門的な呼び方ではない様です。)
このエンジニアの主だった特徴は以上ですが、この当時のある程度廉価版かも
知れなかったアメリカンブーツを垣間見る事が出来ます。

次回はクラフトライトのエンジニアを紹介させて頂きたいと思います。


40年代後期から50年代初期頃のエンジニアブーツ

クリンプ

馬革表面顔料

ブラックラピド製法

ブラックラピド製法 釘打ち(ネール)

2014年9月14日日曜日

一つ一つが勉強になるプロジェクト


4年半程前に構想し始めてからデザイン、製法、革、木型の熟慮、
そして美錠、ソールとヒール等を選考し試作を重ねて参りました。
既に60年以上前にアメリカで販売されていた製品とはいえ、それをもう一度起こす
という事は、古着という、製作には関係のない服飾業界に片足を入れた程度の
実力の私には簡単ではありませんでした。
短くはない道のりでしたがその都度の失敗や成功で、靴や革に関して
とても勉強になりました。
それ故、細部まで渾身を込めて製作させて頂きました。
もし皆様にも手に取って頂き、良い製品が出来たと思って頂けたら幸いです。
エンジニアブーツは40年代後期、50年代初期の特性、
ローパー・ショーティー・リングブーツは50年代初期中期、
またフック・クリップブーツは50年代中期からの黄金期の特性を兼ねております。
戦後アメリカのプロダクトに日本製作で最大限近付けたと思っております。


兵庫製 馬革 バットオイル (バット)個人カスタム注文


アメリカ製 シカゴホーウィンCXL ステアハイド

兵庫製 ステアハイド 個人カスタム注文

 日本製美錠


米国デッドストック キャッツパウ& NEOLITEヒール等

米国デッドストック キャッツパウヒール


実際の工場での作業の例