2018年2月1日木曜日

Craft Rite ブルースエードジッパーフロントシューズ

 50年代の米国のデパート通販カタログを見てみるとアッパー甲材にスエードレザーを用いたスタイルの靴が多数掲載されています。落ち着いた色でトラディショナルな様式の靴は紳士層を中心に、また主に若者にはその世代にアピールする色を販売していたと思われます。特に濃いネイビーブルー色のスエードは当時新たに注目され雑誌やニュース、映画でも数多く取り上げられた世代”ティーンエージャー”の間で瞬く間に受け流行の中心に躍進したのではないかと推測致します。その証拠に当時のヒットチャートを賑わしていた流行歌にもなっていました。
 今回小社が甲材に使用したスエードは英国老舗タンナーの製品。キメも細かく50年代に米国で使用されていた物にとても似ていると思います。色もそれよりも少しだけ軽い感じで着用するうちにもう少し濃くくすんでいってオリジナルの色に近づくのではないかと推測致します。
 そのブルースエードシューズの中でも真鍮や合金製のジッパーが付いたゴア付きスリッポンシューズは今見ても新鮮でインパクトがあるデザインだと思います。今の時代、先人方々のお陰で容易に入手出来る様になったビンテージスタイルの尾錠類等。このジッパーの引き手の型なしにしてこのスタイルの靴は再現は不可能だったと思います。またそのジッパーに付属している最上部のコの字留めと最下部の留めは小社資料の当時のオリジナルを参考に選択いたしました。
 前出のビンテージスタイルの美錠類の参考とされた当時のビンテージ物、今回の場合はジッパーの引き手とレールは本国米国でもなかなか探す事が難しくなって来ています。今回偶然にも入手が可能だったのですが靴甲部はかなり力が掛かる上、デッドストックはレール部のコットン生地の経年劣化の可能性もある為断念致しました。
 ウェルト部は50年代特有のダブルステッチ、通称ダブルコバ仕上げです。50年代のオリジナルでもあるのですがプラスチック樹脂で模造したものではなく本物のステッチ仕上げに致しました。
 またソールはお馴染みのプラスチック樹脂製の物。当時はただの廉価版に過ぎなかったこの底材もやはり黄金期のティーンエイジスタイルはこれでないと納得出来ない方も少なくないのではないかと思います。
 そして靴製作方法はお馴染みなのグッドイヤー。ヒールやソールを交換する場合はある程度安易かつ安価に処置して頂けると思います。
 今回小社クラフトライトのスリッポンは米国某デパートの54-55年物を参考に致しました。


¥42930 (税抜き¥39750) 国内送料無料 
サイズ US7(日本サイズ25), 8(26), 9(27), 10(28), 11(29), 12(30)


詳細
英国製ネイビーブルースエードレザー甲材(アッパー)
レザーライニング&レザーインナーソール
日本製リプロダクション真鍮ベル型ジッパー&コの字止めストッパー&レール
ダブルステッチウェルト(コバ)
樹脂製ソール
ネール打ち樹脂製ヒール
グッドイヤー製法
コットンネルシューバッグ付属
日本製


その他不明な点がありましたらご連絡を下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。