米国イリノイ州シカゴの工場地域に煉瓦の古い建物があるのですが、今回はそちら
を訪れ工場内も拝見させて頂きました。 それが今や世界的に有名になったレザー
タンナーの工場です。その名はHorween Leather Company、さすがに内も外も
20世紀初頭から創業されているたたずまいがありました。勿論こちらは以前から
有名なレザータンナーでしたが、裏方の仕事として靴または服飾メーカーの陰に
あったと皆さんも考えていたのではないかと思います。実際にこの工場を訪ねた際
も社長がそうおっしゃっていました。しかしながらそのブランドの製品やコンセプト
の人気、または昨今のレザークラフトや物創りの材料や製作方法の原点回帰などと
いう点も相まって表舞台に登場し”あのメーカーのあの製品はあそこの革だから
良い” という以前とは違った評価もされてきていると思います。そして今回幸運にも
創業家4代目のSkipp Horween社長とお会いする事が出来、本人直々の工場案内を
して頂いた上とても興味深いお話しを聞かせて頂きました。
を訪れ工場内も拝見させて頂きました。
タンナーの工場です。その名はHorween Leather Company、さすがに内も外も
20世紀初頭から創業されているたたずまいがありました。勿論こちらは以前から
有名なレザータンナーでしたが、裏方の仕事として靴または服飾メーカーの陰に
あったと皆さんも考えていたのではないかと思います。実際にこの工場を訪ねた際
も社長がそうおっしゃっていました。しかしながらそのブランドの製品やコンセプト
の人気、または昨今のレザークラフトや物創りの材料や製作方法の原点回帰などと
いう点も相まって表舞台に登場し”あのメーカーのあの製品はあそこの革だから
良い”
創業家4代目のSkipp Horween社長とお会いする事が出来、本人直々の工場案内を
して頂いた上とても興味深いお話しを聞かせて頂きました。
以前もお話ししたのですが、私達が一番に想像するであろうビンテージの格好良い
ワークブーツにはかなりの割合でホーウィンのレザーが使用されたのではないかと
私は思っていました。そして今回社長にお話しを伺いある程度の事が判明致し
ました。日本で大人気の米国ブーツメーカーは40年代から50年代はホー ウィン
を使用しておらず、やはり近年の周年記念に一時期だけ使用した事が判明。しかし
ながら今は影を潜めてしまったメーカー(消滅はしていないと推測)ですが、
40年代から50年代そして70年代頃迄かなりのワークブーツとドレシューズを
販売していたところに戦前戦後黄金期頃に革を供給していたそうです。
ワークブーツにはかなりの割合でホーウィンのレザーが使用されたのではないかと
私は思っていました。そして今回社長にお話しを伺いある程度の事が判明致し
ました。日本で大人気の米国ブーツメーカーは40年代から50年代はホー
を使用しておらず、やはり近年の周年記念に一時期だけ使用した事が判明。しかし
ながら今は影を潜めてしまったメーカー(消滅はしていないと推測)ですが、
40年代から50年代そして70年代頃迄かなりのワークブーツとドレシューズを
販売していたところに戦前戦後黄金期頃に革を供給していたそうです。
今は亡き米国靴&ブーツメーカーの50年代後期頃のセールスマンサンプル
(ホーウィンレザー社製牛革使用と推測)
した事がありましが、ホーウィン社の現在のクロームエクセルに似たクローム染め
の特徴を帯びたしっとりとした質感とオイルの艶そして柔らかさがもしかしたら
そのクローム染めの革ではないかとそれといった確実な証拠はないながらも思って
いました。そして今回工業内にある資料でホーウィンのクローム染めのレザーを
使用した40年代から50年代のレザー編み上げブーツを見せて頂き、私の考えは
的を射ているのではと思いました。そしてそれはホーウィン社の先代が当時着用
していた物だそうで偶然にもそれは前出の今は影を潜めたメーカーの編み上げ
ワークブーツでBILTRITE社のハーフソールにCAT'S PAW社のヒールが装着されて
おり、私達が一番に想像するであろうビンテージの格好良いブーツその物でした。
またこちらも信じがたい事に工場のどこかから丸々出て来たという1948年製の
クロームエクセルのデッドストックも見
潜めたメーカーの全盛期のデッドのブーツの革と同様の特徴を備えていました。
ホーウィンの製品は品質面でも興味深く現在のクローム染めの革と前出の1948年
の物を比べても分かるのですが、長きにわたって変わらないこの会社の一貫性が明白
で当然現在の状況にも合った新しい製品や色彩も開発製作しながら伝統となった物を
残し続け次の世代に伝える姿勢があると思います。それはまた数多くの企業が賃金の
低いよその国に工場を移転し始めた60年代後期から70年代もこの地に留まり、
変わらない品質の製品を作り続けた米国の製靴企業と同様だと思います。ビンテージ
や伝統的な米国スタイルを愛好している世界の人々そして米国人はホーウィン社の
そういった革新でありながら不屈な点に引き付けられているのは間違いないのでは
ないかと思います。
今回のホーウィン社長とのお話の中で印象に残ったのはとても謙虚 だという事です。
前出通り社長がおっしゃった事は基本的にホーウィン社は裏方にいてメーカーを
邪魔する事を希望しないそう です。高校生からアルバイトでこの仕事を始めて以来、
これ一筋とおっしゃっていたプロフェッショナルな姿勢も垣間見せておられました。
若い国アメリカの10、20年代の黎明期、工業力で存在感を見せ始めた30年代と戦前、
世界を圧倒した戦中戦後、そして繁栄を謳歌した黄金期を通して支えまたその中で
重要な存在であった創業1905年のHorweenの製品を使用した、1950年代のアメリカン
スタイルの日本製品を販売させて頂く事は私にとってとても喜ばしい事であります。
世界を圧倒した戦中戦後、そして繁栄を謳歌した黄金期を通して支えまたその中で
重要な存在であった創業1905年のHorweenの製品を使用した、1950年代のアメリカン
スタイルの日本製品を販売させて頂く事は私にとってとても喜ばしい事であります。
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